少子化対策に手立てはあるのか
少子化対策に関するニュースが流れるたびに、「少子化を対策」しなければならないのか、といつも疑問を感じます。
現実には高齢者が爆発的に増加して、反対に子どもが生まれない状況になっているために、どうやって高齢者を養っていくんだ、という考えがあるから少子化対策が必要なのですが、では、高齢者を養う必要は本当にあるのかと思うんですよ。
人生80年どころか、もはや100年と言われるようになりましたよね。
それって長生きするのは結構ですが、当然健康体で長生きすることを意味してるはずなんです。
それなら、自分の生活を自分で何とかできるように働きましょうというのが、あるべき姿ではないかと思うのです。
現に、農家や自営業の方は生涯現役ですし、わたしの親も80歳過ぎてますが、自営業やっています。
サラリーマンが60~65歳くらいで退職して、もうなんにもしません、これからは年金だけで生活していくんです、という考え方がベースにあるから、そのしわ寄せが子どもに回ってくるんじゃないでしょうか。
そもそも、明治維新(1868年)には日本の人口は3,300万人だったんです。
たった150年で1億2000万人になったのです。
狭い日本の国土で平地がもはや足りずに、どんどん山を切り崩して、だから土砂災害なんかで人が亡くなったりするわけですよね。
そういったことを、まずはしっかり問題意識として認識しておかなければいけないと思うのですよ。
ですから、その人口の多くを占める高齢者の負担を埋めるために、子どもをどんどん増やしましょうなんて、今のもうすでに人口が多すぎることを、きちんと認識していないんじゃないのかと大いなる反発を感じるのです。
健康で死ぬまで働く。
年を取ったら誰かがなんとかしてくれる、面倒みてもらうのが当たり前という意識を改革する。
そのためには日々健康に気を使って、自分のことは自分でやるという意識がものすごく必要なのではないでしょうか。
「意識改革」については今後も取り上げますが、これはこれからの私たちにとって、もっとも大切な試練になってくると思っています。
結論として、少子化対策に手立てを必要とするのは、年をとっても自分の力で頑張って生活できるように努力するという、社会全体の意識が変わらない限りずっと続くと思いますので、有効な方策はないと思うのです。